陽が落ち始める頃、
息子が台所にいる私のところに駆けてきた。
背伸びをして台所の上を見回している。
「今日のご飯はなあに?」
仰ぎ見る姿勢で覗いている。
「カレーライスよ」
「ジャガイモは?」
「入れたよ」
「にんじんは小さくしてね。そしたら美味しく食べてあげる」
今日はおしゃべりが多い。
そういう時は、決まって楽しい時。
そういう日はご飯を少なめにする。
すると、
「もっと多く入れて。いっぱい食べるから」
いつも小食な息子。
カレーを息子の座る食卓に。
「すごい!こんなに食べるの?だから大きくなるんだね」
口元にご飯粒をつけて自慢げな顔をしながら、
「そうだよ。知らなかった?」
「おかわり!」
元気が一番。
息子の
「おかわり!」
の言葉が私の元気の元になる。